防犯カメラを設置する目的

防犯カメラ設置する目的とは?

 

防犯カメラ

近年物騒な事件・犯罪が多い。

というよりは物騒な事件・犯罪は以前からあったものの、その証拠となる映像や画像はほとんど存在していなかった為、警察の捜査も難航することが多かった。

だがここ数年で防犯カメラの性能が格段に上がると共に中国メーカーの参入などで値段も安くなってきたことから、是非我が家や仕事場周辺に防犯カメラを設置してみたいという要望が増えている。

街中に設置された防犯カメラが増えたことで、暴行事件、車のひき逃げ、連れ去りなどの証拠映像集めが楽になり、警察の捜査も進みやすくなったと言える。

中華人民共和国においては街じゅうに防犯カメラ(というか監視カメラ)を設置し、顔認証システムによって「完全な監視社会」になりつつあるという。(2017年時点で中国は1億7000万台。)

中国のように国が国民を監視する社会はいかがなものかと思うが、防犯という観点で設置するのであればそれはそれで「アリ」だろう。

事故や犯罪は思いもよらぬ時に起こるものだ。

空き巣に入られた、勝手に人が家の敷地に入ってきた、自転車を取られた、車に傷を付けられたなどが原因で早急に防犯カメラを付けたいと思っている人も多いだろう。

また、個人事業主であれば店舗内の万引きや、作業場の資材泥棒といった心配もある。

前置きが長くなってしまったが、当サイトでは家庭用として販売されている防犯カメラや業務用防犯カメラ、屋内用防犯カメラと屋外用防犯カメラの違い、基本的な性能、価格帯、取り付け器具や業者に頼むといくら位の値段で設置できるのかを紹介する。

合わせてホームセキュリティー会社の価格比較もしているので是非参考にしてもらいたい。

 

防犯カメラ設置の目的

防犯カメライメージ

防犯カメラ設置の目的というところでは大手企業、中小企業、自治体、個人によって理由は色々とある。
防犯という目的もあれば監視、管理といった目的もあり、証拠映像を残す目的もあれば犯罪抑止の効果・目的もある。

以下に各ポジションによって違う防犯カメラ設置の目的を挙げてみた。

<個人による防犯カメラ設置の目的>
●一般防犯・・・・住居不法侵入、空き巣(事前の下調べ含む)、自転車等の盗難、自家用車へのイタズラ(10円パンチ、放火など)、自家用車盗難、放火、ストーカー被害などの監視・防犯。
●近隣住民トラブル・・・・騒音・罵声、ごみの不法投棄、いやがらせ(サバ、卵、油、石などの投げ込み)などの監視・防犯。
●マンション・アパート管理・・・・騒音、ストーカーなどの不法侵入、ゴミ出しルール違反などの監視・防犯。
●ペット、幼児、寝たきり老人の監視・・・・ネットワークカメラによる留守宅内外、離れた部屋の状況監視。

<大手企業、中小企業による防犯カメラ設置の目的>
●一般防犯・・・・会社内への外部からの侵入⇒情報・機密漏洩、破壊行為、盗難などの証拠を残す、あるいは犯罪抑止。
(万引き、バイトテロ、不法侵入、資材破壊・盗難など)
●従業員管理・・・・従業員の社則違反の監視(従業員による会社美品や金品の盗難、撮影禁止場所での撮影、工場内への携帯電話持ち込み禁止など)、昨今増えてきた外国人労働者の不正防止やさぼり防止、文化の違いによる勤務状況の監視、管理。
●施設管理・・・・稼働中の機械の稼働状況の監視・管理など。
●在庫管理・・・・陳列商品の管理、倉庫内の在庫確認など。
●顧客監視・管理・・・・店内に来客した顧客の状況や人数、販売計画に則ったマーチャンダイジング管理。会議・プレゼン、見学などで来客した外部企業の顧客の状況把握。

<自治体による防犯カメラ設置の目的>
●一般防犯・・・・商店街、道路、公園、広場など公共の場所における防犯、犯罪抑止。
●公共施設・・・・公民館、役所、文化コミュニティー施設、図書館、保健・福祉施設、スポーツ施設、学校などの監視、犯罪抑止。
※なお警察が設置しているNシステムやオービスといった物も一種の監視カメラであることを付け加えておく。

 

防犯カメラの効果

防犯カメラの性能

防犯カメラを設置したことで、証拠映像が残り警察の捜査が格段に進歩した話は冒頭で述べたが、犯罪を全く無くすということは不可能な話だ。

防犯カメラは犯罪の抑止力があるとはいえ、人が犯罪にを行う場合、「計画的犯行」と「衝動的犯行」があるからだ。

空き巣などで下見をした後の「計画的犯行」に対しては防犯カメラは効力があるが、刑罰のことなど考えずに、犯行に走ってしまう「衝動的犯行」には全く抑止力は無い。

結果的に証拠は残るかもしれないが、すでに事件が起きた後ということで、被害は受けしてしまうのである。

近年防犯カメラを設置する企業や個人が増えたことで犯罪抑止につながり、空き巣などの被害も減ってはいるが、全く無くなっているわけではない。

例えば空き巣を例にとると、防犯カメラが設置されている家は、下見することすら危険と感じる為、その家はターゲットから外れる。

そうなると次にターゲットになるのは「防犯カメラを設置していない家」ということになる。

その家の住人が何時に家を出て何時から何時まで留守にするのかを念入りに下見できるのである。

週を通じて何曜日の何時から何時までは留守にすることが多いと判った空き巣犯は、その家のどこから侵入すればよいか庭、裏口、二階、風呂場の窓など念入りに調べるのである。

当然近所の住人に怪しまれないように、セールスマンを装ったスーツ姿や、電気工事作業員、宅配作業員などに扮装し、もし声を掛けられても自分が空き巣であることが悟られないように演技するのである。


防犯カメラの効果は絶大なものがあるが、「防犯カメラを設置していない家」がターゲットになるといったことを考えると、「防犯カメラを設置していない家」イコール「昔よりリスクが大きくなっている」と考えた方が良いだろう。

 

防犯カメラの設置がまだ⇒次に考えること

防犯カメラ

大手企業、中小企業、自治体、個人でまだ防犯カメラを設置していないというのは上の項目でも申し上げたように「次のターゲット」になっている可能性を考えたい。